執筆時点の最新バージョンは1.7.0です。
Linux等では普通、パッケージ管理システムを使ってソフトをインストールします。
そうすることで現在何がインストールされているか把握でき、
統一的な操作でアップデートやアンインストールができ、
ソフトウェア同士の依存関係の問題も起こりにくくなります。
ソフトウェアをソースから自分でインストールする場合はそれらの恩恵が
受けられなくなる代わりに、パッケージ管理システムが用意していない最新版を
インストールすることができます。メリットとデメリットを考えて実行してください。
ソースからインストールするということは、インストール作業は持ってきたファイルを
コピーするだけでは済まず、ビルドというコンパイルも含んだ作業ができなければなりません。
あるソフトをビルドするのに何が必要なのかは、そのソフトによります。
通常はそのソフトのインストール手順書などを見てビルドの準備をしますが、
ここでは楽をしてパッケージ管理システムの機能を利用しましょう。
Ubuntuでは、最初からパッケージ管理システムにやや古い版のGitが用意されています。
「git-core」というものがそれです。ここにGitがあるということは、
Gitをビルドするのに必要なソフト類をパッケージ管理システムは知っていることになります。
これを利用して、「Gitをビルドするのに必要なソフト類を選択してインストールしてください」
というように指示することができます。以下の通りです。
$ sudo apt-get build-dep git-core
これで、ビルドの準備が整いました。
(この方法は、『入門Git』の記述からお借りしました。)
【2012年2月3日追記】
現在ではパッケージ名は「git-core」ではなく「git」になっているようです。
ですので、「sudo apt-get build-dep git」と実行します。
現在ではパッケージ名は「git-core」ではなく「git」になっているようです。
ですので、「sudo apt-get build-dep git」と実行します。
それではGit本体のインストールです。
Gitの公式サイトから最新版をダウンロードして解凍し、解凍したディレクトリに移動してください。
ここではドキュメント類も一緒にビルドします。
また、システム全体で使うように /usr/local へインストールします。
$ ./configure$ make prefix=/usr/local all doc$ sudo make install install-doc
【2010年11月19日追記】
以下の方がいいかもしれません。
$ ./configure --prefix=/usr/local $ make all doc $ sudo make install install-doc
以上です。
インストールに成功したか確認してみましょう。
$ git --versiongit version 1.7.0
となるはずです。